TOP研究活動平成8年度活動報告
専門別研究会「生体機能の計測と解釈のための信号処理研究会」平成8年度事業報告

研究代表者 新潟大学大学院自然科学研究科

木竜 徹

平成8年度事業報告(1996.4.1〜1997.3.31見込み)

開催回数 3回

開催時期 1996年8月29日(新潟大学,参加者20名)

       1996年11月29日(大阪大学,参加者50名)

       1997年2月10日(生命工学工業技術研究所,参加者26名)

総括

 本年度は3回の講演会と3回の研究会を開催した.第1回の研究会は8月29日(木)に新潟大学においてを行った.特別講演では新潟大学脳研究所教授の中田 力先生がMRI画像で脳内の神経軸策の分布を画像化した極めて興味深いご研究を,また新潟大学医学部教授の板東武彦先生がHMDにより眼球の輻輳運動がどのような影響を受けるかに関して,それぞれご講演があった.一般講演は,運動時の生体機能に関するテーマが3件,心電図データ圧縮に関するテーマが2件,HMDに関するテーマが1件であった.第2回の研究会は,11月29日(金)に大阪大学において計測自動制御学会「第11回 生体・生理工学シンポジュウム」と共催で行った.演題は,日常生活行動の計測に関するテーマが3件(加速度波形の識別にWaveletを用いたものが1件),福祉・リハビリテーションに関するテーマが2件,心拍変動に関するテーマが3件(心拍変動のうちWaveletを用いたものが2件),心電図の個人識別にWaveletを用いたものが1件,合計9件であった.本年度最後の研究会は平成9年2月10日に工業技術院生命工学工業技術研究所で予定している.なお,9月23日東京大学山上会館で生体信号解釈国際会議(The Second IFMBE-IMIA Workshop on Biosignal Interpretation,事務局代表:大阪大学教授 佐藤俊輔)のサテライトシンポジュウムとして,この分野の著名な研究者を集めた講演会が本研究会との共催で行われた.特別講演は,10件であった.

 本年度は,研究会として運営方式を情報化してきている.すなわち,メイリングリストを引き続きspmibf@times.niigata-u.ac.jpで運営するとともに,ホームページをHttp://www.info.niigata-u.ac.jp/times/spmibf/で開設した.その内容は幹事リスト,研究会スケジュール,研究会記録,役立つ情報などからなる.特に,役立つ情報では若手研究者がこの分野を目指す際に先達となる参考図書や参考文献を順次リストアップしている.また,研究会記録では研究会の際の抄録をスキャナーで取り込み,画像化してホームページへ掲載した.これにより,研究会毎の講演論文集の発行を代用している.講演論文集は2年分をまとめて発行する予定で,この様な方式がはたしてうまく行くのか試行中である.経費の上では研究会の運営はわずらわしさが無くなるであろうが,ホームページへのアクセスがむしろ研究者の参加を制限するものになっているかもしれないので,調査が必要である.

今後の展望

 来年度は,第4回を神戸,第5回を新潟,第6回を仙台,第7回を名古屋で予定している.特に,神戸では実際に生体信号計測を実演しながら,その場で生体信号解析まで行ってみる試みを考えている.新潟では,電子情報通信学会のディジタル信号処理研究会との共同開催を交渉中である.高齢化,在宅医療,そして健康を対象に基礎から応用までの様々なテーマを議論していく予定である.

要望,意見

 現在,研究会の情報化がどの様な経費削減をもたらすのか試行中である.なお,ホームページとは別途に手紙にて,年間スケジュールを2回送る予定にしている.これについては,2年間の活動後に報告したい.電子情報通信学会で行われているような「理工系離れ対策としての報告会」への文部省科学研究費の申請はできないものであろうか?

平成9年度会長 木竜 徹

平成9年度幹事 氏名

 赤松幹之(通産省工業技術院生命工学工業技術研究所生体情報部),岡 久雄(岡山大学工学部電気電子工学科),小笠原 康夫(川崎医科大学医用工学),清水孝一(北海道大学大学院工学研究科),鈴木幸司(室蘭工業大学情報工学科),戸田尚宏(豊橋技術科学大学情報工学系),中尾光之(東北大学大学院情報科学研究科),早野順一郎(名古屋市立大学医学部),福本一朗(長岡技術科学大学生物系医用生体工学教室),牧川方昭(立命館大学理工学部 ロボティクス学科),三田勝己(愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所),八名和夫(法政大学工学部電子情報学科),山本義春 (東京大学大学院教育学研究科),山家智之(東北大学加齢医学研究所),吉田正樹(神戸大学工学部情報知能工学科)